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熱カットで快適空間!知っておきたい遮熱フィルムの種類と効果、施工上の注意点

窓ガラスフィルム 2025年7月1日
熱カットで快適空間!知っておきたい遮熱フィルムの種類と効果、施工上の注意点

目次

 

夏の強い日差しが室内に入り込むと、エアコンを使ってもなかなか室温が下がらず、光熱費がかさむ…そんな悩みをお持ちではないでしょうか?室温が高くなる大きな要因は、窓ガラスを通じて室内に入り込む赤外線(輻射熱)です。入ってくる熱をカットすることが、室温を快適に保つための第一歩です。

そこで注目したいのが、窓ガラスに貼るだけで室内の暑さを軽減できる
「遮熱(熱カット)フィルム」です。

本記事では、遮熱フィルムの効果や種類、施工の注意点として知っておきたい「熱割れ」のリスクについて解説します。

 

なぜ窓からの暑さ対策が重要なのか?

室内に入っている熱の約7割は窓から

建物の暑さ対策というと、外壁の断熱材や屋根の遮熱塗装を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、室内に侵入する熱の約70%は窓から入ってくるもの。特に南向きや西向きの窓は、日差しの影響を受けやすく、室温上昇の大きな原因となります。

太陽の赤外線による“輻射熱”が室温を上げている

太陽光には可視光線、紫外線、赤外線が含まれています。そのうち、室温を上昇させる最大の要因は、赤外線による輻射熱です。窓ガラスを透過した赤外線は、室内の壁や床、家具に吸収され、熱として再放出されます。このメカニズムによって室温が上昇します。

ペアガラスやLow-Eガラスでも赤外線を防ぎきれない

近年は断熱性能に優れたペアガラスやLow-Eガラスが普及していますが、赤外線の侵入を完全に防げるわけではありません

ペアガラスでは2枚のガラスの間にある空気層で熱が伝わりにくくなりますが、赤外線の7割程度は室内に侵入します。ガラス表面で赤外線をカットする熱カットフィルムを使用することで、室温上昇を効果的に抑えることが可能です。

Low-Eガラスは金属膜によって遮熱性を高めていますが、設置環境や方角によっては赤外線による室温上昇が発生するため、遮熱フィルムの追加が有効なケースもあります。ただし、Low-Eガラスにフィルムを重ねると熱割れリスクが高まることがあるため、必ず専門の会社に相談・依頼しましょう

Low-Eガラスで熱割れリスクが高い理由

Low-Eガラスは金属膜によって赤外線を強力にカットするため、ガラスに生じる温度差が大きくなりやすい特性があります。遮熱フィルムを重ねるとさらに吸収・反射される熱が増加し、ガラス内部の温度ムラや応力が高まります。一般的なガラスでもフィルムの吸収熱と膨張率の違いで熱割れが起こる可能性はゼロではありませんが、Low-Eガラスではこの温度ムラが大きくなりやすく、リスクが高まります。

 

熱カット(遮熱)フィルムの効果とメリット

遮熱で冷房効率アップ、電気代も削減

遮熱フィルムの施工によって赤外線を大幅にカットでき、室温の上昇を抑制できます。冷房の設定温度を上げても快適に過ごせるようになり、電気代の削減にもつながります。

紫外線カットで家具の日焼け防止にも

遮熱フィルムの多くは、赤外線と同時に紫外線も99%以上カットします。これにより、カーテンや床材、家具の色あせや劣化を防ぐ効果も期待できます。

飛散防止・防犯・プライバシー効果も期待

万が一ガラスが割れた場合でも、フィルムが破片を保持してくれるため飛散防止効果があります。また、スモークやミラータイプであれば目隠し効果や防犯性の向上も可能です。

※飛散防止や防犯性の向上は副次的な効果であり、防犯目的の場合は「CPマーク」付きの専用フィルムをおすすめします。

 

遮熱フィルムの種類と特徴

遮熱フィルムには複数のタイプがあり、建物の用途や目的に応じた選定が重要です。

透明タイプ|外観を変えずに遮熱+UVカット

建物のデザインを損ねたくない場合におすすめです。外観や室内の明るさをほとんど変えずに、遮熱と紫外線カット効果を得られます。

スモーク/ミラータイプ|まぶしさ軽減&プライバシー保護

赤外線を効率的にカットすると同時に、外からの視線を遮ります。プライバシー性を高めたいオフィスや住宅に人気です。

遮熱+断熱のハイブリッドタイプ|夏も冬も快適に

夏の遮熱だけでなく、冬は室内の暖気を逃がさない断熱効果もある多機能タイプです。年間を通して快適な室温維持が可能です。

防犯機能付きタイプ|遮熱+防犯を同時に叶える多機能型も存在

ガラス破り対策にも有効な高強度フィルム。遮熱効果と併せて安全性を高めたい施設管理者に選ばれています。

 

知っておきたい「熱割れ」という現象|遮熱フィルム施工のリスクと注意点

熱割れとは?──“見えないストレス”によってガラスが割れる現象

遮熱フィルムを施工する際に注意すべきなのが熱割れ現象です。これは、窓ガラスに温度差が生じることで内部応力が高まり、ガラスが突然割れてしまう現象です。

網入りガラスとペアガラス、Low-Eガラスは注意が必要

特に網入りガラスやペアガラス、金属膜付きLow-Eガラスは、ガラス内部に温度ムラが生じやすく熱割れリスクが高いといわれます。

単板ガラス(フロートガラス)でも油断は禁物

単板ガラスでも、直射日光が当たる場合や、部分的に日陰を作る遮蔽物があると、熱割れが起こるリスクはゼロではありません。

熱割れを防ぐには、プロによる診断と適切な施工が重要

熱割れリスクを低減するには、施工前の診断が欠かせません。ガラスの種類や環境条件に応じたフィルム選定と確実な施工を行える専門の会社に依頼することが安全性の確保につながります。

 

遮熱フィルムの選び方ガイド

方角や立地(日射条件)に応じた選定のコツ

南向き・西向きの窓は強い日差しを受けるため、高い遮熱効果を持つフィルムが適しています。北向きや東向きの窓は透明タイプで十分な場合もあります。

目的別に選ぶ(遮熱・断熱・目隠し・防犯など)

「電気代を抑えたい」「視線を防ぎたい」「防犯性を高めたい」など、目的を明確にすることが製品選びのポイントです。

外からの見え方・室内の明るさも要チェック

スモークやミラータイプは目隠し効果がある一方、室内が暗くなる可能性も。デザイン性や快適性をバランスよく考えましょう。

製品スペックや信頼性だけでなく、施工実績で会社を選ぶべき理由

カタログスペックだけで判断せず、施工実績が豊富な専門の会社に相談すれば、ガラスの特性や立地条件を踏まえた最適な提案を受けられます。

 

まとめ|最適な遮熱フィルムで、快適空間を実現しよう

遮熱対策は「窓」がカギ!

室内の暑さを効果的に抑えるには、窓からの赤外線対策が重要です。

用途に合ったタイプを選んで、無理なく快適な室温に

遮熱フィルムにはさまざまな種類があり、目的や設置環境に応じた選定がポイントです。

熱割れリスクを防ぐには、プロの施工で安全・確実に

フィルムの性能を最大限発揮させるためにも、専門の会社によるガラス診断と施工が欠かせません。

窓ガラスフィルムで暑さ対策をお考えの方は、まずは無料見積もりをご利用ください。

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